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サプリメントの非ピル化
目次

「Natural Products Expo West」は、ブランド、バイヤー、専門家、投資家、ジャーナリスト、インフルエンサーが集い、健康食品のトレンドが分かります。2020年からのコロナウィルス影響で中止、2021年はバーチャル開催、2022年は対面形式でようやく開催されました。

久しぶりの対面形式の開催ができ、次の時代の健康食品のトレンドも変化した中で、トレンドの1つの「サプリメントの非ピル化」について解説します。

サプリメントの非ピル化が
進んでいる

非ピル化の進行について

2019年に非ピル形状のサプリメントがピル形状のサプリメントの販売量を超えました。このとき、アメリカ人は54.8億ドルをグミに費やしました。2021年には、グミの消費額は74.8%成長し、129.7億ドルに達しました。「Nutrition Business Journal (NBJ)」は、2022年のグミの消費量は堅調な成長を予想しており、グミの消費を流行ではないと分析していました。グミの消費の急成長は落ち着きましたが、サプリメントの非ピル化にグミが大きく貢献しているのは事実でしょう。

非ピル化の種類とグミについて

2022年の「NBJ」の消費者への調査では、27.4%がグミ、25.1%がタブレット、19.7%がカプセル、13.1%がソフトジェルを選ぶと回答しました。

この中でもグミのSKUが急増し人気も急上昇していることが、世界中の売上の急上昇につながっています。2021年にグミが錠剤やカプセルを超えてベストセラーの単一サプリメントになったのも頷けます。非ピル化にグミが大きく貢献するトレンドは一時的なものではなく、将来的にも継続するでしょう。

グミサプリメントの特徴

グミサプリメントの将来的な
可能性

2021年のベストセラーの単一サプリメントになったグミは、現在は業界のスターです。「candyceuticals」のグミは、睡眠からスポーツまで様々の症状に対応しています。様々な症状に対応できるため、グミ市場は2016年の4倍、2024年に167億6,000万ドルに達すると予想されています。グミの将来的な可能性は確実であると予想され、様々な成分や用途に使用されていくでしょう。

グミサプリメントの更なる
可能性

成長著しいグミサプリメント市場の中で、グミの商品化も進み、美しくチュアブルなグミサプリメントが爆発的に増加しています。消費者のグミへの期待は、味、クリーンな成分、有効性をすべて満たすことです。

また、消費者はクリーンラベルにも目を光らせています。人口成分や分からない成分の長いリストは好みません。消費者は、アレルゲンフリー、非 GMO、オーガニック、コーシャ、ハラール、天然の色素、フレーバー、甘味料で作られた製品など、属性を重視します。

グミサプリメント市場の特徴

グミを消費者が好む理由

米国のフレーバーメーカーの消費者調査では、消費者がグミを好む理由は「味(27%)」「歯ごたえのあるフォーマット(24%)」「様々なフレーバー(22%)」「グミの利便性(18%)」という結果が出ました。このように消費者がグミを好む理由は様々です。この消費者が好む理由が多様であることもグミ市場が安定的に成長する要因でしょう。また、「NBJ」の調査では、サプリメントを取り始めた35.3%が他の錠剤よりもグミを好むことが明らかとなりました。

グミ市場を好む世代について

「NBJ」の調査では、ミレニアル世代の30.9%、X世代の24.5%、団塊の世代の18.9%と比べて、Z世代では43.3%がグミを好むことが分かりました。この調査結果からグミの成長はZ世代以降の世代が支持し、将来的に持続的である確率が高いでしょう。

グミ・チュウタイプサプリの
新商品発売数の推移

「Mintel」 の 「Global New Products Database 」は、2017年から2021年の間にグミとチュータイプのサプリメントの発売が153%増加したと示しています。同時期にグミとチュータイプのサプリメントの発売は全体の7%を占め、2022年までにその割合は10%に到達しました。このように、安定的にグミとチュータイプのサプリメントの販売も伸びています。

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